アクチュアリーの仕事と資格
アクチュアリーとは
アクチュアリーとは、保険や年金の配当金や、掛け金の計算を行うスペシャリストです。
別名「保険数理士」とも呼ばれています。死亡率や病気発生率、事故発生率の調査などを通してデータ分析を行い、保険料の金額を決めていきます。
また、収支を予測して、新しく保険商品を設計したり、保険事業費の管理や保険・年金業界の調査と分析も行います。
アクチュアリーの職場には、保険会社や信託銀行、官公庁などがあります。アメリカだとアクチュアリーは、独立開業する人が多いそうです。
アクチュアリーになるには、アクチュアリー資格試験に合格することです。アクチュアリーの資格を取るのはとても難しく、2~8年ほどかかると言われています。1回の受験で全科目合格する必要はなく、合格した科目は次回から免除することができます。
大学卒業後に保険会社などに就職して、会社からの援助を受けながら、アクチュアリー講座などに参加して勉強を行い、受験するのが一般的になっています。
アクチュアリーは数字に強く、数理の応用能力に長けていることが必須です。保険商品に対する利用者の、死亡率や災害事故率が予想を大きく上回ってしまうと、保険会社の経営や存続に大きくかかわるので、アクチュアリーはとても責任重大な仕事です。
また、保険会社の決算書を主務大臣に提出する際には、アクチュアリーから選任された 保険計理人が確認しなければならず、優秀なアクチュアリーが求められています。
資格名 |
アクチュアリー |
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分類 |
民間資格 |
受験資格 |
大学卒業者、または大学卒業程度の学力がある者 |
試験内容 |
<1次>数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論
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試験日 |
12月下旬 |
試験料 |
1科目7,000円 |
試験地 |
東京、大阪 |
合格率 |
約14% |
問合せ先 |
(社)日本アクチュアリー協会 03-5548-6033 |