パン職人・チーズ職人で働きたい方に仕事や資格などを詳しく解説
パン職人
パン職人とは、パンを作る職人のことです。パンを作るには、パンの生地の仕込み、形づくり、焼成、仕上げの工程を経て作られます。
パンを作るときの生地の練り具合や発酵状態、焼き上げるときの温度は、おいしいパン作りにとってとても大切なことであり、長年の経験によって身につけられる技術や知識です。
パン職人になるには、資格は必要ありません。専門学校で製パンについて学んで就職するほか、そのままパンメーカーやベーカーリーショップなどに就職して経験を積んでいく方法があります。
はじめはアルバイトから初めていき、数年後に正社員として採用されることも多いようです。最初のうちは、マニュアル通りのパン作りを覚えていき、実力がついてくると、オリジナルのパン作りを行ったりします。
パンが好きで、おいしいパン作りの探究心がある人、同じ作業をコツコツしていける人が向いているでしょう。また、パン作りは1日中立ちっぱなしで、生地を運んだり、重たい粉袋を運んだりと体力を必要とします。
パン職人の収入は、個人店やメーカーによりそれぞれ異なります。独立開業してパン屋になるとすると、商品の売れ具合によって収入が決まります。こだわりのパン作りができるようになると、評判が出たりします。
パンの味や種類などで、常にお客さんにアピールしていくことが大切です。
チーズ職人
チーズ職人とは、新鮮な生乳を使ってチーズを発酵させ、おいしいチーズを作る職人です。
製造法や熟成度合いによって、香りや味わいはさまざまになります。チーズ製法にはおもに2種類あり、ナチュラルチーズとプロセスチーズは違った製法で作られます。
ナチュラルチーズを作るには、生乳の殺菌を行ったあと、レンネットという乳を固める効果がある酵素と酸菌を加えて固形状にします。最後にホエイを取り除いて出来上がりです。
ナチュラルチーズは、世界に2000種類以上もあると言われています。プロセスチーズは、 ナチュラルチーズを粉々にしたあと加熱を行い、溶けたら型に流し込んで冷却し固めます。
加熱で乳酸菌や酵素は死滅してしまい、ナチュラルチーズより深い味は出ませんが、保存するのに適しています。
チーズ職人になるには、特別な資格は必要ありません。チーズ工房や乳製品製造会社、酪農を行っている会社に職人として就職し、修行をしていきます。
酪農家の人が、チーズ職人を目指すこともありますし、本場のフランスにおいて、チーズ作りを学ぶ人もいます。チーズコンテストなどに応募して、腕を磨いていくのも良いでしょう。
独自のこだわり製法を持った、チーズ職人も多く活躍しています。